国土交通省が1月31日に公表した2024年の新設住宅着工戸数は79万2098戸(前年比3.4%減)だった。持家、貸家、分譲住宅の全てが減少し、全体では2年連続の減少となった。過去10年では最低で、統計開始(1956年)以降11番目に少ない戸数となった
持家は、年間を通じ物価高騰による消費者マインド低下の影響が大きく、上半期は受注件数も伸び悩んだため、3年連続減の21万8132戸(同2.8%減)となった。直近15年では最小、統計開始以降でも1950年代後半に次ぐ低水準になった。
貸家は34万2044戸(同0.5%減)で、2年連続で減少した。分譲住宅はマンション(同5.1%減)、一戸建て(同11.7%減)のいずれも減少し、全体では2年連続の減少となる22万5309戸(同8.5%減)となった。
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