国土交通省が1月31日に公表した2024年12月の新設住宅着工戸数は、8カ月連続の減少となる6万2957戸(前年同月比2.5%減)だった。分譲住宅は減少したが、持家は増加が続き貸家も回復した。季節調整済み年率換算値は3カ月ぶりに増加し、78万7000戸(前月比1.6%増)となった。
利用関係別では、持家は3カ月連続増の1万7821戸(前年同月比4.6%増)となった。事業者からは、依然として物価上昇による生活者マインド低下の影響が指摘されているが、受注件数は下げ止まりつつある。
貸家は2万6424戸(同2.1%増)で、3カ月ぶりに増加した。分譲住宅は、一戸建(同8.3%減)の低調が続きマンション(同22.3%減)も減少したため、全体では8カ月連続で減少し、1万8182戸(同14.7%減)となった。
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