積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは1月27日、鉄骨系住宅「セキスイハイム」の断熱リノベーション「あったかハイムTR」の新仕様「外壁TR」を、1月31日に発売すると発表した。
同社は、既存住宅「セキスイハイム」の断熱性能をZEH水準(断熱等級5相当)にバリューアップする「あったかハイムTR」を2023年10月に発売。今回、外壁の断熱性能を向上する新仕様として「外壁TR」を追加し、断熱等級6相当まで対応可能とした。
「外壁TR」は、充填断熱工法の既存外壁を二重壁化し、屋外側に断熱材を付加する外張り断熱リフォーム工法。75mm厚の断熱材を追加設置することで、外壁部の熱の伝わりやすさを施工前の約3分の1に軽減する。家全体を包み込むように断熱するため、居室・非居室ともに快適な室内環境を保つことができる。
フラット屋根タイプのモデルプラン(床面積約126㎡)では、「外壁TR」と窓や屋根、床などの断熱改修を実施した場合、断熱性能は等級6相当まで向上(UA値1.41→0.42)。空調機器で居室・非居室の温度差を4℃以内にできるほか、年間約7.8万円の光熱費削減効果、年間1.4トンのCO2排出量削減が見込めるという。
施工は、既存外壁の上から断熱材を増し張りする「外張り断熱工法」を採用しているため、内壁の撤去などが不要。工事中の仮住まいや家具移動などの負担を軽減し、自宅に住まいながら外壁の断熱性向上が可能となる。施工期間も約37%削減でき、居住者や近隣のストレス軽減、職人不足などに貢献するとしている。
「外壁TR」では、表面の仕上げ材にガルバリウム鋼板(金属サイディング)を使用することで外観を一新。新築に近い美観を実現するとともに、高耐久のフッ素塗装仕様でメンテナンスコストを抑えることができる。
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「外壁TR」仕様の外観
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