国土交通省は1月27日、2025年度「建築基準整備促進事業」(PDF)の事業者募集を開始した。
同事業は、建築基準法、建築物省エネ法、住宅品質確保法などに係る技術基準の整備、見直しを図ることを目的に実施するもの。最も適切な事業内容、実施体制計画を提案した者に対し、事業に要する費用を支援する。応募の締め切りは2月25日(必着)。
今回、新規公募を行うのは以下の8事業。
④「CLTパネル工法建築物等の構造設計法の合理化に関する検討」では、CLTパネル工法による中高層建築物を合理的に設計する上で課題となっている圧縮強度について検討。現状では、圧縮強度に対して実強度を超える過大な性能が要求されている。そこで、構造設計法の合理化や多様な大断面木質材料の活用に向けて、技術的知見を整理。2025年から26年にかけて、CLTの圧縮強度やCLTパネル工法建築物の減衰性能を実験を通して確認する。
⑤「建築物の木造化に係る主要構造部の仕様の拡大・合理化の検討」では、特定区画や火熱遮断壁など、主要構造部規定の合理化を検討。▽遮熱性の要求時間が1時間を超える耐火構造の仕様の充実▽特定区画への鉄骨の活用▽無窓居室・防火壁など主要構造部規定の合理化―などについて、試験方法の検討や加熱試験を行う。
31日、WEB説明会開催
同事業に関する説明会を1月31日10時30分からオンライン(Microsoft Teams)上で開催する。申し込みは不要だが、視聴時に所属・氏名を参加名として登録する必要がある。
◆参考:「令和7年度 建築基準整備促進事業の事業者の募集に関する説明会の開催について」(PDF)
■関連記事
CLTの戸建て向け新構法開発 エリア外でもFCで展開
リブワークの3Dプリンターハウスが建築確認済証を取得
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。