東日本不動産流通機構が1月22日公表した2024年の「首都圏不動産流通市場の動向」によると、首都圏(1都3県)住宅市場は、新築戸建住宅の成約件数が4725件で前年比0.5%の減少となったが、成約物件価格の平均は4354万円となり、7.0%上昇した。新規登録数は6万6454件で同3.4%の減少、価格は4759万円で同1.8%の上昇となっている。
新築戸建住宅の土地面積は117.76㎡(同5.4%縮小)、建物面積は98.36㎡(同0.5%縮小)で、ともに3年ぶりに前年を下回った。一方、土地(100~200㎡)のみの成約件数は5319件(同16.1%増)、物件価格は3794万円(同7.5%上昇)、平米単価は26.40万円(同8.3%上昇)と、いずれも大きく伸びている。
中古戸建、都区部で成約大幅増
中古戸建住宅の成約件数は、前年比10.2%増の1万4182件となり、3年ぶりに前年を上回った。すべての都県・地域で前年を上回り、中でも東京都区部では21.3%と大幅に増加している。成約物件価格は、平均で3948万円(同2.6%上昇)となり、4年連続で上昇。平均土地面積は142.25㎡で同1.1%縮小した。平均築年数は22.22年で、前年の21.82年から経年化が進んでいる。新規登録件数は7万3473件で12.7%増加。価格は4305万円で0.3%上昇した。
中古マンションの成約件数は2年連続で前年を3.4%上回る3万7222件に。神奈川県の一部を除く全都県・地域で増加した。成約物件の平均平米単価は76.88万円で12年連続上昇し、この12年で2倍以上(101.3%)上昇した。成約物件価格も12年連続上昇し、4890万円(前年比6.9%上昇)となった。平均築年数は24.53年で経年化が進んでいる。
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