住宅金融支援機構(東京都文京区)が1月21日公表した「住宅ローン利用者調査(2024年10月調査)」によると、住宅を取得した理由(複数回答)について、20代・30代は「結婚・出産」との回答が多、40代は「子供が大きくなってきた、子供が増えた」、50代・60代は「高齢になり、暮らしやすい家が欲しい」が多かった。
住宅を取得した理由について詳しくみると、回答者の5割を占める30代は「結婚・出産」(46.3%)、「子供が大きくなってきた、子供が増えた」(30.3%)、「家賃が高い(家賃がもったいない)」(25.7%)が上位に。また、自宅の老朽化が気になり始める40代では、「新しく、きれいな家に住みたい」との回答が20.8%を占めた。
一方で、「性能の高い住宅に住みたい(断熱、耐震など)」の回答は、20代では4位(14.3%)、30代では4位(15.9%)、40代では5位(13.2%)だったが、50代では6位以下(※数値は未公表)となった。老後を見据えて、暮らしやすさや家賃負担に関心が移るためと考えられる。
取得した住宅の環境性能については、「ZEH」が31.4%で前回調査の4月から5.7ポイント増加。「長期優良住宅」は38.7%で同4.3ポイントの減少、「いずれにも該当しない」が最多の42.7%だった。
約3割が物価高で予算増額
住宅取得計画を立てる際に、物価高や住宅価格高騰の影響を受けたかについては、61.2%が「変化あり(影響を受けた)」と回答。どういったところに影響があったかについては、「予算を増やした(住宅ローンを増やした)」の割合が最も高く26.1%。次いで「建物の広さ・階数・築年数を見直した」(14.7%)、「立地(エリア)を見直した」(14.5%)の回答が多かった。
取得した建物の広さについては、「90㎡以上~100㎡未満」が最多の12.9%(前回調査比2.6ポイント増)。次いで「70㎡以上~80㎡未満」12.5%(同1.9ポイント減)、「100㎡以上~110㎡未満」11.8%(同0.3ポイント減)などが多かった。
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住宅の面積の変化(資料より引用)
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