1995年1月17日5時46分に発生した阪神・淡路大震災。木造住宅の被害が目立ち“木造は地震に弱い”という言説さえも流れた。それから30年が経過し、幾度となく大規模な地震が発生した。残念ながら木造住宅の被害も繰り返し発生している。日本の住宅はどこまで「地震に強く」なったのか。実際に家を建てた生活者の声から実態を考える。【編集長 荒井隆大】
新建ハウジングでは2024年11月、3年以内に自宅を新築した生活者600人にアンケートを実施。自宅の性能について聞いたところ、構造・耐震については、33.3%が耐震等級3だと答えている[グラフ]。等級1・2はいずれも1割未満だが、長期優良住宅が4割を超えていることに注目したい。長期優良住宅は2022年9月までは耐震等級2、22年10月からは等級3が要件となっため、等級2・3の実際の割合はもう少し高いと思われる。
また、太陽光発電の設置率も36.3%に達した。断熱も等級6・7の割合はまだ少ないが、等級5(ZEH水準)が等級4(省エネ基準)を上回るなど底上げが進む状況がうかがえる。太陽光や高断熱化による重量化も、構造重視の傾向に一役買っているとも考えられる。
このデータを、家を建てた会社別に詳しく見てみよう。「全国規模のハウスメーカー」では・・・
この記事は新建ハウジング1月30日号1面(2025年1月30日発行)に掲載しています。
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