ダイキン工業(大阪市)はこのほど、新たな空調システム開発に向けた実証実験を、トヨタ自動車が建設を進める「Toyota Woven City(トヨタ・ウーブン・シティ)」(静岡県裾野市)にて今秋以降に開始すると発表した。
実際に人々が住み、働く「Toyota Woven City」で、導入した機器や空間が日常生活でどのように活用されているのか、確認しながら実証実験を行う。同社は、さまざまなデータや住民からのフィードバックを活用し、花粉レス空間を実現する空調・換気システムや、空間体験の新たな価値を創出する空調、映像、音響等の連動システムの実証実験に取り組んでいく。
近年、花粉症やストレスによる疲労、睡眠の質の低下が、健やかな暮らしを妨げ、労働効率の低下や医療費の増加につながるとして社会課題となっている。同社は今回の実証実験を通じて、これまで取り組んできた「花粉レス空間」や「パーソナライズされた機能的空間」の実現に向け、新たな空調システムの開発を推進。心身ともに快適で健康的に過ごせる空間づくりをめざすとしている。
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