東京都は1月8日、「高齢者いきいき住宅」先導事業に、旭化成ホームズの「ヘーベルVillage 砧3丁目プロジェクト」を選定したと発表した。
同事業は、都が新たに創設する「高齢者いきいき住宅」認定制度の構築に向けた先導事業で、元気で自立した高齢者が入居する民間賃貸住宅の整備を支援するもの。「ヘーベルVillageプロジェクト」では、安心・安全な住環境設計とサービスの提供に加え、地域との交流を促す音楽演奏スペースを居室や共用部に備えていることなどが評価された。
同住宅では2LDK(57~70㎡)の居室に、バリアフリーに配慮した設備を設置。高さや調理動線に配慮したキッチン、転倒リスクを低減するベンチ付き玄関収納などを設ける。
また、防犯や体調の急変などへの対応として、通報システムによる見守り・相談・駆けつけサービスを提供。緊急時のカードマンの派遣、24時間対応可能な看護師による健康相談、社会福祉士など相談員の定期訪問、連携医療機関(かかりつけ医)の紹介などを行う。
健康長寿への取り組みでは、各居室に気兼ねなく楽器の演奏ができる防音室を用意。共用部には、グランドピアノとドラムセットを常設した共用の防音室を設ける。ミニコンサートや音楽教室などが開催でき、楽器演奏という趣味を通じて入居者同士や地域住民とのつながりを創出することが可能となっている。
【ヘーベルVillage 砧3丁目 プロジェクト概要】
建設地:世田谷区砧3丁目
主要用途:シニア向け賃貸住宅
敷地面積:257.78㎡ 延床面積:504.50㎡
構造:鉄骨造、地上4階建て 戸数:6戸
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