グローバルベイス(東京都渋谷区)は1月14日、同社ホームページに掲載している中古マンションの「リノベーション事例集」の中から、2024年にアクセスが多かった上位3事例を発表した。2024年は「本物志向」「家具に合わせた設計」をトレンドキーワードに、トータルコーディネート型のリノベーション事例が上位となった。
第1位の「ラグジュアリーモダン×和 ホテルライクな暮らし」は、十分な広さと大きなルーフバルコニーを備えた物件をホテルライクにリノベーションした事例。3LDKの間取りや折り上げ天井など既存部分を生かしながら、内装デザインを一新した。和モダンなホテルをイメージしてキッチン背面に木の縦格子をあしらったほか、玄関や廊下、キッチンなどの天井・壁にはグレーのタイルや黒のクロスを採用。明暗を感じられる空間に仕上げた。
第2位の「ぬくもりを感じる北欧風リノベ」は、リノベーションで希望の広さを実現した、ほっと一息つくことができる気持ちの良い暮らしを叶えた事例。リビングは、アクセントクロスとカーテンのグレーをメインカラーに、シンプルで洗練された内装を採用。お気に入りの木の家具や雑貨とも調和し、北欧テイストな空間となっている。光と風を通す室内窓は、部屋のアクセントにもなっている。
第3位の「家事の負担を最小限にした、コーヒーが似合う家」は、家事負担を軽減する工夫が随所に施された事例。ウォークスルークローゼットで大容量の収納スペースを確保したほか、大型食洗機で洗い物の手間を軽減した。オープンキッチンのため家事をしながら子どもを見守ることが可能。ランドリールームとつながるパントリーを新たに設置し、家事動線の良い間取りとした。パントリーは、コーヒー好きな施主夫妻の食器をおしゃれに置くスペースにもなっている。インナーバルコニーの土間スペースは公園の緑が借景となり、コーヒーやお酒を楽しみながら息抜きができる空間となっている。
2024年はグレージュやピンクベージュなど落ち着いた色を使ったホテルのような上質な雰囲気を希望する人が増加し、家具やインテリアを引き立てるデザインがトレンドとなった。同社では、今後も都市部ではマンション価格高騰の影響で、ハイエンド層の購入者が増え、本物志向や高級志向が続くと予想。性能向上リノベーションも注目されており、断熱や防音、換気など性能を期待する人も増加している。大人のみの世帯のリノベーションも増えていることから、同社は今後「ハイクオリティ」「大人向けリノベーション」が求められるとしている。
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