東京カンテイ(東京都品川区)は1月9日、主要都市における12月の新築一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏は4カ月ぶりに上昇、近畿圏は連続上昇、中部圏は連続下落した。
首都圏の平均価格は、前月比1.0%増の5362万円と4カ月ぶりに上昇。東京都は3.4%増の6701万円と4カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスに振れた。東京都の価格上昇が首都圏全体の価格を押し上げた。神奈川県は4714万円(1.8%減)と反転下落。千葉県は4425万円(4.5%増)と反転上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。埼玉県は4248万円(0.9%減)と2カ月連続で下落し、前年同月比も連続で下回っている。
都市別では、東京23区が7418万円(2.4%増)と4カ月ぶりに上昇。品川区などの上昇が影響したもので、前年同月比もプラスに転じた。都下は4841万円(3.5%増)と連続上昇するも、前年同月は上回らなかった。横浜市(0.7%増)は反転上昇。川崎市(0.9%減)は3カ月連続下落、相模原市(0.6%減)は反転下落、千葉市(6.7%減)は2カ月連続で下落した。さいたま市(3.9%増)は3カ月ぶりに上昇した。
近畿は4000万台に、中部は静岡県の下落が影響
近畿圏は、前月比1.7%増の4016万円と2カ月連続上昇し、4カ月ぶりに4000万台となった。大阪府は3933万円(0.9%増)と2カ月連続上昇。兵庫県は4331万円(2.3%増)、京都府も3888万円(2.2%増)と、いずれも3カ月連続で上昇。主要3府県が軒並み連続上昇した。都市別では、大阪市が4379万円(0.1%減)と連続下落。堺市(9.8%増)は連続上昇し、4カ月ぶりに4000万円台に乗せた。神戸市(8.5%増)、京都市(2.8%増)はいずれも反転上昇した。
中部圏は、前月比1.0%減の3808万円と2カ月連続下落したが、前年同月比はプラスを維持している。愛知県は0.5%増の3907万円と上昇に転じたが、静岡県の下落が影響し、中部圏全体ではマイナスとなった。名古屋市は4128万円(3.0%減)と3カ月ぶりに下落に転じたが、前年同月比はプラスを維持した。愛知県は名古屋市以外のエリアが上昇し、価格を押し上げた。
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