東京カンテイ(東京都品川区)は1月9日、12月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比0.4%増の4052万円と2カ月連続で上昇した。東京都は6258万円(2.5%増)と3カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスに転じた。23区は下落したものの、都下の上昇が東京都の価格を押し上げた。神奈川県は4409万円(0.8%増)と5カ月連続上昇。鎌倉市で高額事例が複数みられた。千葉県は2839万円(3.9%減)と反転下落したが、前年同月比はプラスを維持した。埼玉県は2842万円(1.2%増)と反転上昇した。前月比は千葉県のみ下落したが、前年同月は全都県が上回り、首都圏全体でもプラスに転じた。
都市別では、東京23区が1億270万円(8.9%減)と2カ月連続下落。都下は4528万円(8.9%増)と上昇に転じ、前年同月比も12.0%増と高水準となっている。23区で築年数が5年進んだ一方、都下は3.1年若返っている。横浜市(0.2%減)は2カ月連続下落。川崎市(4.2%減)は4カ月ぶりに下落した。相模原市(9.4%減)は大きく反転下落。築古化が5.9年進み、主要都市で最も価格を下げた。千葉市(15.3%増)は2カ月連続上昇し、前年同月比も大きく水準を上げた。さいたま市(4.4%増)は2カ月連続で上昇した。
近畿圏は連続上昇、中部圏は連続下落
近畿圏は、前月比0.6%増の2895万円と2カ月連続で上昇した。大阪府は3081万円(3.0%減)と反転下落したが、3000万円台は維持した。大阪市・堺市以外のエリアの下落が影響した。兵庫県は1年近く築古化したものの、2877万円(3.2%増)と上昇に転じた。京都府は3740万円(0.8%減)と反転下落した。都市別では、大阪市が特定の高額物件の影響で7316万円(48.9%増)と大きく連続上昇。堺市(3.7%増)、神戸市(14.9%増)は反転上昇。京都市(13.4%減)は反転下落したが、前年同月比はプラスを維持した。
中部圏は、前月比0.3%減の2571万円と2カ月連続下落。愛知県は3023万円(0.6%減)と2カ月連続の下落となり、前年同月比も名古屋市の下落の影響でマイナスに転じた。名古屋市は3990万円(6.9%減)と4カ月ぶりに下落し、前年同月比もマイナスに振れた。
宮城県は、前月比0.1%減の2628万円と2カ月連続の下落。仙台市は3204万円(2.6%増)と上昇に転じた。
福岡県は、前月比11.8%減の2365万円と連続下落。下落率が2ケタに達し、前年同月比もマイナスに振れた。福岡市は3858万円(2.8%減)と3カ月連続下落となった。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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