12月の新築一戸建て、首都圏3カ月連続上昇　23区は4カ月ぶり

2025年1月14日 13:30

東京カンテイ（東京都品川区）は1月9日、主要都市における12月の新築一戸建て（土地面積100㎡以上300㎡以下）の供給動向を発表した。

首都圏（1都3県）の平均価格は、前月比1.3％増の4620万円と3カ月連続で上昇した。東京都は4.5％増の5765万円と3カ月連続上昇。23区・都下ともに上昇し、前年同月比もプラスに転じた。神奈川県は1.0％増の5001万円と2カ月連続上昇し、5000万円台に乗せた。千葉県は1.7％減の3829万円と2カ月連続下落し、前年同月比もマイナスに振れた。埼玉県は0.3％減の3817万円と2カ月連続で下落した。首都圏の戸数は、東京都を除いて前月比・前年同月比ともに減少している。

都市別では、東京23区が前月比14.7％増の9901万円と4カ月ぶりに大きく上昇。最も供給の多い練馬区のほか、大田区、世田谷区で価格が上昇した。都下は5066万円（3.5％増）と反転上昇し、20カ月ぶりに5000万円台となった。横浜市は5609万円（1.9％減）と反転下落。川崎市は5618万円（1.4％減）と連続下落したが、前年同月比はプラスに転じた。千葉市は4107万円（1.3％増）と4カ月連続上昇。相模原市は4163万円（4.7％減）と反転下落、さいたま市は4225万円（1.6％減）と2カ月連続下落し、いずれも前年同月比もマイナスとなった。

近畿圏は反転下落、中部圏はわずかに連続上昇

近畿圏（2府4県）は、前月比1.2％減の3655万円と下落に転じたが、前年同月比はプラスを維持した。大阪府は3913万円（2.6％減）、兵庫県は3678万円（2.0％減）といずれも反転下落。京都府も3926万円（10.1％減）と前月からの反動で大きく下落に転じたが、前年同月比はプラスを維持している。都市別では、大阪市が4775万円（29.0％減）と大きく反転下落。前月の大幅上昇の影響だが、前年同月比はプラスを維持した。堺市は3920万円（0.5％減）と反転下落。神戸市は4014万円（7.2％減）と5カ月ぶりに下落した。京都市も4820万円（3.8％減）と反転下落し、主要都市が軒並み下落した。

中部圏（4県）は、前月比0.1％増の3434万円とわずかだが2カ月連続で上昇。愛知県は3547万円（0.4％増）と2カ月連続上昇し、前年同月比もプラスに転じた。名古屋市は4106万円（2.6％減）と4カ月連続で下落したが、4月の水準は上回った。

宮城県は3677万円（1.0％減）と3カ月ぶりに下落したが、前年同月比は12.1％増と高水準を維持している。仙台市は3908万円（0.7％増）と2カ月連続上昇し、最高価格を2カ月連続で更新した。

福岡県は3664万円（0.1％減）と反転下落。福岡市は4312万円（0.6％増）と上昇した。