内閣府がこのほど公表した「国民生活に関する世論調査」(2024年8月調査)結果によると、現在の住生活について「満足している」「まあ満足している」と答えた人は67.8%で、前回調査(2023年11月)と比べて3.8ポイント上昇した。男女差はほとんどなかった。
同調査は、全国の18歳以上の日本人3000人を対象に生活や生き方、考え方などについて尋ねたもので、2024年8~9月に実施。有効回答数は1831人(有効回答率61.0%)。
年齢別では、満足している人の割合が最も高かったのは「18~29歳」で、全体の73.8%が「満足している」「まあ満足している」と回答。以降、年齢が増すほど満足している人の割合が減り、「30~39歳」は68.7%、「40~49歳」では65.1%となった。最も低かったのは「50~59歳」の61.1%だった。
所得・収入の満足度については、「満足している」という回答よりも、「不満だ」「やや不満だ」と答えた人の割合が高く、64.5%(同3.5ポイント減)に達した。資産・貯蓄で「不満だ」「やや不満だ」と答えた人の割合も70.7%(同1.2ポイント減)と7割を超えた。
家庭は「やすらぎの場」が6割
「今後、何に力を入れたいか」(複数回答)については、「健康」(73.1%)、「食生活」(38.6%)、「資産・貯蓄」(37.4%)が上位に。「住生活」(23.3%)6位で、前回調査から0.8ポイント低下した。都市規模別では、「大都市」は26.9%、「中都市」は21.8%、「小都市」は21.5%、「町村」は23.6%が「住生活に力を入れたい」と回答している。
また、「家庭の役割」(複数回答)については、「休息・やすらぎの場」(61.8%)、「家族の団らんの場」(60.2%)、「家族の絆を強める場」(42.9%)、「親子が共に成長する場」(32.6%)などの回答が上位となった。
■関連記事
主流は「身の丈スマート」志向 工務店の対応策は?
内閣府生活調査 住宅は男女とも満足度が上昇
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。