厚生労働省が1月9日公表した2024年11月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は40万5446円で、前年と比べて4.3%の上昇。このうち決まって支給される所定内給与は34万3649円(同3.4%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万6014円(同3.4%減)、特別に支払われた給与3万5783円(同21.2%増)となった。
全産業平均は、現金給与総額が30万5832円(同3.0%増)。このうち一般労働者は39万2121円(同3.0%増)だった。名目賃金は上昇傾向にあるが、物価の上昇により実質賃金は同0.3%のマイナスとなり、4カ月連続で低下した。
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額の平均は42万888円(同4.3%増)。内訳は、所定内給与が35万5929円(同3.4%増)、所定外給与が2万7332円(同3.3%減)、特別に支払われた給与が3万7627円(同21.0%増)だった。
建設業の総実労働時間は前年比1.2%減の168.3時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は8.1%減の13.7時間、出勤日数は0.2日減の20.6日。パートを除く一般労働者の総労働時間は1.0%減の172.9時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は7.7%減の14.4時間、出勤日数は0.2日減の20.9日となっている。
建設業の労働者数は253万8000人で前年比0.7%の増加。パート比率は5.23%で0.14ポイント減少した。入職率は0.9%(同0.08ポイント減)、離職率は1.07%(同0.09ポイント減)だった。
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