ジェクトワン(東京都渋谷区)が手掛ける空き家活用事業「アキサポ」により、東京都板橋区蓮沼町の築45年の一戸建て物件が「アキサポステイ本蓮沼」として再生され、1月10日にオープンした。本物件は、書道教室だったスペースを改修し、最大6人が宿泊可能な一棟貸し宿泊施設として新たな価値を提供。駅近の好立地を生かし、インバウンド需要やワーケーション需要を見据えた設備が特徴となっている。同事業ではこれまでに全国450件以上の空き家再生実績があり、今後も地域特性を生かした活用を推進していく方針。
物件は元々、1階で書道教室が運営され、2階は10年以上空室の状態だった。所有者から「空き家になる前に活用したい」という相談を受け、立地条件の良さやインバウンド需要の高まりを背景に宿泊施設として活用することを決定。都営三田線「本蓮沼」駅徒歩3分のアクセスの良さや、周辺地域の宿泊需要を踏まえて判断した。
再生にあたっては、書道教室のスペースをダイニングルームに改修し、全面ガラス張りの窓には目隠し壁を設置するなど、居住性とプライバシーに配慮。また、旧中山道「板橋宿」の歴史や風情を感じられるよう、浮世絵を装飾した。最大6人が宿泊できる一棟貸し物件で、Wi-Fiや洗濯機、デスクを備え、ワーケーションや連泊利用に対応している。
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