ラッフルズホーム(徳島県徳島市)は、2025年に創業70年を迎えるにあたってリブランディングを行い「四国の未来をデザインする」を新たなブランドミッションに定めた。12月17日には徳島市内の映画館でローンチイベントを開催。社長・金原建雄さんが、地域の課題を踏まえて描いた今後のビジョンを披露するとともに、近畿大学副学長・建築学部の岩前篤教授らを招いて「健康な住まい」についてトークショーを行った。
同社は1956年、金原さんの父が創業した。金原さんは「こんな仕事はやりたくない」と一度は損害保険会社に就職したが、父親が体を壊したため帰郷。父親の他界に伴い社長に就任した。下請けや異業種への挑戦を続けながら、2001年には原点回帰して元請けの住宅事業への一本化を果たした。
徳島県では、人口が直近5年間で3万6000人も減少し、高齢者の割合も3割を超えている。一方で単身の高齢者などが増え世帯数は増加。さらに、空き家率が全国最高になり「26年分の新築着工数に相当する空き家がある」。また経済的にも、観光客が県内に宿泊しないという課題を抱えている。
金原さんは工務店として「空き家の買取再販」や、新規の小規模リフォーム受注を拡大して「住まいに関する相談をお受けする」ことで、問題を解決していきたい考えだ。また、メンテナンスで美しさが保たれる「まちなみづくり」で「人が集まる場所」も生み出していく。
これまでは県内を商圏としていたが「今後は県外の人に家を建ててもらうことも視野に入れないといけない」として、別荘としての魅力も備えたモデルハウスを建て、県外への発信も強める。さらに2025年2月をめどに、宿泊事業も開始する予定。
金原さんは「これまでいち工務店として地域に密着した事業を展開してきた。これからは地域の人々とともに地域を盛り上げて、地域のみんなが潤う状況をつくりたい」と話した。
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