東京カンテイ(東京都品川区)は12月23日、11月の三大都市圏と主要都市における中古マンション70㎡あたりの価格を発表した。首都圏は、前月比2.1%増の4968万円と4カ月連続上昇。東京都は7339万円(2.4%増)と7カ月連続で上昇した。強含みが続く東京都の事例シェアが拡大に転じ、首都圏全体の価格を押し上げた。また、神奈川県は3670万円(0.7%増)、埼玉県は2901万円(0.5%増)、千葉県は2717万円(0.8%増)と軒並み上昇し、埼玉県を除いて前年同月比もプラスとなった。
都市別では、東京23区が前月比2.7%増の8531万円と7カ月連続で上昇し、前年同月比は20%増の大台に迫っている。都心6区は2.4%増の1億4128万円と22カ月連続で上昇。千代田区は築古化が1年近く進み反落したが、残り5区は依然強い上昇度合いを示している。周辺エリアでも前月比が揃ってプラス、前年同月比は2ケタ上昇となるなど上昇度合いを強めているが、都心部との差が埋まるまでには至っていない。
横浜市(1.4%増)は3カ月ぶりに上昇。千葉市(2.0%増)も平均築年数がやや若返り、今春以来の高水準を回復した。一方、さいたま市(0.3%減)は2カ月連続の下落となった。
近畿・中部ともに主要エリアの築浅減少で反転下落
近畿圏は前月比2.1%減の2840万円と6カ月ぶりに下落。主要エリアの築浅事例の減少が影響した。大阪府は3155万円(1.3%減)と8カ月ぶりに下落したが、9月の水準は上回った。兵庫県は2340万円(4.8%減)と連続下落。比較的価格水準が高い大阪府寄りの行政区でも事例が減少し、大きくマイナスを示した。
中部圏は前月比3.5%減の2189万円と反転下落。近畿圏と同様、築浅事例の減少が影響した。愛知県は3.9%減の2306万円と反転下落し、中部・愛知ともに前年同月比もマイナスに転じた。
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