工務店が知っておくべき2025年に住宅業界で起きる変化を整理した。解説する変化は以下の通り。この記事では、『06賃貸住宅市場』について解説する。
文:三浦祐成・新建ハウジング発行人
住宅業界の変化2025 06 賃貸住宅市場
Q 25年度の賃貸住宅着工は?
A 1.5%減の34.5万戸と予測
賃貸住宅(貸家)の新設着工は年間34万戸台で安定している。2023年度も前年度比2%減の34万400戸だった。24年度は前年度比約1.4%増の34.5万戸前後で着地するとみる。
今後については、地方部の人口減少地域では賃貸住宅需要が一層減少。空室も増え、家賃相場の下落が続く。一方で建築費は上昇を続けるため、オーナー・投資家として期待する利回りを確保できず建築意欲は減退。需要も供給も減るということだ。
人口集中地域や人口増加地域の賃貸住宅需要は安定的だが、地価・建築費の上昇に見合う家賃が取れなければ期待利回りを確保できない点は地方部と同じ。総じてオーナー・投資家の投資意欲は鈍り、建築事業者へのコストダウン要求も高まっていく。
これらから25年度の賃貸住宅着工は前年度比1.5%減の34万戸と予測する。先行する25年の受注数はこれよりも落ち込み、26年度着工の押し下げ要因となる。確認検査の遅滞が起きれば・・・・・
続きは「住宅産業大予測2025」P.30〜でお読みいただけます。
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