工務店が知っておくべき2025年に住宅業界で起きる変化を整理した。解説する変化は以下の通り。この記事では、『03中古住宅市場』について解説する。
文:三浦祐成・新建ハウジング発行人
住宅業界の変化2025 03 中古住宅市場
Q 現状の中古住宅市場は?
A 既存住宅流通比率は42%
資材価格上昇以降、中古住宅のコスパが評価され、中古住宅市場はゆるやかに拡大している。
[図]はレインズによる首都圏の中古住宅の件数の推移。2024年は新規登録件数、成約数、在庫数とも対前年でほぼプラスになった。特に在庫数は右肩上がりで増えている。
また、FRK(不動産流通経営協会)による既存住宅流通量推計によると、2022年の既存住宅流通量は暫定で63.1万戸、[新設住宅着工+既存住宅流通量]に占める割合「既存住宅流通比率」は42.3%に。この推計は建物の売買による所有権移転登記個数と住宅ストック割合を用いているため流通量・比率とも大きくでるが、この推計では全体の4割を中古住宅が占めるようになっていることは留意したい。
FRKでは県別の流通量推計値も出している。このデータによると最も既存流通比率が高いのは京都府で51.8%を占め、兵庫県51.7%、東京都50.9%と続く。これらの県では住宅供給量の半分以上を中古住宅が占めていることになる。
最も低いのは福井県の24.5%。熊本県29.1%、岡山県29.9%と続く。京都府との差は20ポイント以上開いており、中古市場の状況にはエリア差があることがわかる。
Q 中古住宅価格の現状は?
A 中古住宅価格の現状は?
首都圏の平均中古戸建住宅価格は2013年10月の約3000万円から24年9月は4061万円と上昇を続けている。
中古マンションはさらに値上がりしており、13年10月は㎡単価約40万円だったが、24年9月には㎡単価75.86万円、70㎡で5310万円の計算だ。
ただし・・・・・
続きは「住宅産業大予測2025」P.24〜でお読みいただけます。
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