工務店が知っておくべき2025年に社会経済で起きる変化を整理した。解説する変化は以下の通り。この記事では、『01消費』について解説する。
文:三浦祐成・新建ハウジング発行人
住宅業界の変化2025 01 個人消費
Q 25年の工務店の状況は?
A 三極化する
インフレが継続するなか、①富裕層・高所得層②所得増化層③手取り減少層で三極化する。
①富裕層・高所得層はインフレの影響を受けにくく2025年も消費は堅調、株価次第で消費意欲はさらに高まる。
②所得増加層=賃上げ企業に勤める人+副業で稼ぐ人。賃上げは若者全般と非正規労働者に厚く実施されるため、大企業に勤める20代・30代のフルタイム共働き(+副業)夫婦などはインフレ下でも可処分所得にゆとりが出て、消費も選択的&「身の丈スマート」ではあるがポジティブに行う。
③手取り減少層=インフレ以上の賃上げができない企業に勤める人で、中小企業勤務者の相当割合が該当する。大胆な減税やインフレ抑制などの政策が打たれない限り、この層の節約志向は高止まりし、スタグフレーションの要因となる。
Q 25年も賃上げは進むか?
A 大企業は進むが中小は息切れ
2024年に最低賃金の引き上げ額が過去最大の51円、全国平均で1055円になった。政府は25年に全都道府県で1000円超え、2020年代中に1500円を目指すとしており、人手不足の加速もあいまって非正規層については25年以降も賃上げが進み、高時給先への人材移動も加速する。
正社員の賃上げについては・・・・・
続きは「住宅産業大予測2025」P.68〜でお読みいただけます。
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