経済産業省と環境省は12月16日、使用済み太陽光パネルの大量廃棄を見据え、一定水準以上のリサイクルができる中間処理事業者を国が認定することなどを盛り込んだ中間取りまとめ案を示した。パネルのリサイクルの義務付けに向け、製造業者や輸入業者がリサイクル費用を負担する。来年の通常国会に関連法案を提出する方針だ。
取りまとめ案では、国が認定した一定水準以上の能力を持つ中間処理事業者がリサイクルを担うとしている。設備所有者や解体処理業者などが中間処理事業者にパネルを引き渡す仕組みとし、円滑な再資源化を目指す。
住宅用のパネルもリサイクルの対象とする。2030年代から使用済みパネルの急増が見込まれており、環境負荷軽減などの観点からリサイクルの推進が急務となっていた。
次世代技術として注目される軽量の「ペロブスカイト太陽電池」に関し、導入拡大を見据えてリサイクルの技術開発などを促進する方針も示した。
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