リノベーション協議会(東京都中央区)はこのほど、2024年を代表する魅力的なリノベーション事例を選ぶコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2024」の受賞作品を発表した。
全応募作品の中から1点選ばれる総合グランプリは、TOOLBOX(東京都新宿区)の「『ReMAKE』-既存の内装を活かす試み-」が受賞した。築57年のマンションのメゾネット住戸を、「ReMake(再構築)」をテーマに、既存内装を極力壊さず、二次的に手を加えることで空間を再構築した実験的プロジェクト。I型システムキッチンを切断してL型に再生するなど、職人のアイデアやスキル、コンセプトへの共感を軸にリノベーションに取り組んだ。スケルトン解体前提のリノベーションではない、「極力ゴミを出さないように作る」同物件は、循環型社会を目指す最先端のサーキュラー・エコノミーのコンセプトに呼応した点が高く評価された。
各部門別では、「800万円未満部門」はN’s Create.(宮城県仙台市)「翳りの間」、「1500万円未満部門」はgrooveagent(東京都港区)「感性を解き放つ、45°の秩序」、「1500万円以上部門」はリノクラフト(愛知県豊橋市)「saṃtati(サンタティ)~他人間相続~」、「無差別級部門」はJapan. asset management(東京都品川区)「soil and soul(Jam+tamtam)」がそれぞれ最優秀賞に選出された。
同コンテストでは、消費者にとって関心の高い施工費別に「800万円未満部門」「1500万円未満部門」「1500万円以上部門」「無差別級部門」の4部門を設定。全国からエントリーされた226作品を対象に、SNSを活用した一次審査を行い66作品をノミネート選出。住宅系メディアの編集者を中心とした8人で構成された選考委員が最終選考を実施し、総合グランプリ、部門別最優秀作品賞4点、特別賞15点、プレイヤーズチョイスを決定した。選考委員長は、LIFULL HOME’S総研所長・島原万丈さん。
受賞作品一覧はこちらから。
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