リノベーション協議会(東京都中央区)は12月13日、マンション専有部の省エネリノベーションの基準である「R1住宅エコ」の名称を「エコキューブ」に変更すると発表した。新名称での登録は、2025年2月下旬から開始予定。
「R1住宅エコ」は、共同住宅のリノベーションにおいて、協議会が定める品質基準を満たす「適合R」住宅に省エネ性能の要件を加えたもの。今回、同基準のうち、省エネ性能値が「省エネ基準適合住宅相当」より高いものを「エコキューブ」の名称に変更する。また、省エネ効果の見える化を目的に「省エネレポート」を提供予定。省エネリノベ住宅の関連事業者が、同ツールを活用し消費者にわかりやすく説明できるようにすることで、省エネリノベの普及と同制度の推進を図る。
同協議会では、2022年から「R1住宅エコ」の推進を図ってきたが、消費者が省エネリノベーションを想起できるわかりやすい名称が必要だとして、公募・協議を行い「エコキューブ」への変更が決定した。
2024年4月に「省エネ性能表示制度」が開始され、2025年に省エネ適合基準への義務化、2030年までにZEH水準への引き上げが予定されるなど、社会的にも省エネ性能への意識が高まることが予想される。同協議会は、既存住宅においても性能向上が必要との考えから、省エネリノベ住宅の普及を推進。既存住宅流通の活性化に貢献するとしている。
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