新建ハウジングでは今年も「工務店未来会議」を、11月20~22日の3日間にわたって、東京ビッグサイト東展示棟内特設会場にて開催した。計26人の“賢人”たちが交わした議論から、今回は議事6の内容を一部紹介する。厳しくなる一方の住宅市場だが、工務店だからこそできる家づくりと経営で荒波を乗り切るヒントをつかんでいただきたい。
議事6 住宅性能向上に向けて今やるべきこと
高性能化は次なるステージへ
課題は「ボトムアップ」、カギを握る「見える化」
鳥取県生活環境部くらしの安心局 住まいまちづくり課 企画担当 槇原 章二さん |
オーガニックスタジオ新潟 代表取締役 相模 稔さん |
Eee works 代表取締役 日下 洋介さん |
住宅の高性能化は来年4月の法改正で一つの大きな節目を迎える。高性能住宅が差別化にならない時代に、工務店がいま取り組むべきこと、そして今後は―鳥取県の住まいまちづくり課・槇原章二さん、オーガニックスタジオ新潟代表取締役・相模稔さん、Eee works代表取締役・日下洋介さんの3人が行政・工務店・設計というそれぞれの立場や視点で取り組み事例を紹介しながら議論を深めた。
「今どき断熱等級6、UA値0.46なんて自転車をこぐぐらいに普通なことじゃないの?」という相模さんの問いに対し、「実はそんなことはなく、全国レベルでは不十分。全体の底上げが必要」という司会者の投げかけから議論はスタート。「すでに“仕上がっている人”、イコール高性能住宅を当たり前に手がける工務店ではない、建売住宅やローコスト住宅などにおける性能が問題で、そのボトムアップが必要」として、そのためにはどうしたらいいのかを3人が培ってきた現場経験や実績、知見からそれぞれの”解”を提示した。
相模さんは・・・
この記事の続きは新建ハウジング12月10日号9面(2024年12月10日発行)に掲載しています。
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