新建ハウジングでは今年も「工務店未来会議」を、11月20~22日の3日間にわたって、東京ビッグサイト東展示棟内特設会場にて開催した。計26人の“賢人”たちが交わした議論から、今回は議事5の内容を一部紹介する。厳しくなる一方の住宅市場だが、工務店だからこそできる家づくりと経営で荒波を乗り切るヒントをつかんでいただきたい。
議事5 地元工務店の合同展示場とDXがもたらすベネフィット
合同展示場の集客効果を提示
来場客を逃さずフォローする仕組みも紹介
コンベックス 代表取締役 美里 泰正さん |
小嶋建設 代表取締役社長 小嶋 英嗣さん |
議事5では、小嶋建設(青森県五所川原市)社長の小嶋英嗣さんとコンベックス(東京都渋谷区)社長の美里泰正さんが登壇。青森県五所川原市の工務店らが合同展示場で集客を成功させた事例と、来場顧客をフォローする営業支援システム「Digima(デジマ)」の活用方法を紹介した。
五所川原の工務店5社が集まり立ち上げた合同展示場の運営団体「ミライエプロジェクト」は、2009年に発足。当時、五所川原市内で住宅を建てていた業者の約6割は他地域の業者。市内の工務店の力が弱まることに危機感を抱いた小嶋さんが先導し、活動してきた。21年5月までに展示場を7回オープンし、総来場者数は1万6000人を超えた。地元住民から大きな反響があり、10年の住宅着工数は五所川原市のみ前年比2割増しに・・・
この記事の続きは新建ハウジング12月10日号9面(2024年12月10日発行)に掲載しています。
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