リビエラ(静岡市)は、12月9日から建材サンプルの発送時に利用する梱包材を、ビニール製の気泡緩衝材から再生紙へ変更した。これにより、梱包材自体も廃棄することなく、サンプル返却時にそのまま使用することが可能となった。梱包材は、開封後もコンパクトに収納可能。年末に向けて建材サンプルを処分する前に、返却促進の取り組みを行っていく。
同社は1300種類のタイルを販売しており、建築士やインテリアデザイナーなどに常時1200種類のサンプルを無償提供している。色味や質感を確認・検討後に不要になった建材サンプルについては、ヤマト運輸の着払いでの返送を受け付けている。回収率は全体の1割程度だが、今回、梱包材を変更し返却しやすくしたことで、サンプルの再利用促進につなげたいとしている。
環境省によると、タイルが属する「ガラスくず・コンクリート及び陶磁器くず」の最終処分量は117万t/年で、全体の13.4%を占める。タイルは再利用ができず埋め立てとして廃棄されるため、廃棄量をいかに減らすかが業界の課題となっている。同社では、タイルの劣化しにくい特性を生かし、2021年から再利用を促進する活動を展開。廃棄タイル削減に向け、使用後の建材サンプルを返却するという選択肢を知ってほしいとしている。
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