東京カンテイ(東京都品川区)は12月9日、11月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏・近畿圏は反転上昇、中部圏は反転下落した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比0.5%増の4036万円と反転上昇。東京都は6105万円(2.0%減)と2カ月連続下落し、前年同月比も6.0%減から7.2%減へと拡大した。神奈川県は4374万円(0.1%増)とわずかながら4カ月連続で上昇。千葉県は2953万円(3.1%増)と上昇に転じた。埼玉県は2809万円(2.5%減)と2カ月連続で下落し、前年同月比もマイナスに振れた。首都圏全体では、千葉県の価格上昇と東京都の供給比率拡大が前月比プラスにつながったとみられる。
都市別では、東京23区が1億1272万円(5.4%減)と4カ月ぶりに下落。都下は4158万円(4.1%減)と3カ月ぶりに下落し、前年同月比もマイナスに振れた。横浜市(3.8%減)は5カ月ぶりに下落したが、前年同月比は8.3%増と依然高水準となっている。千葉市(7.3%増)、さいたま市(3.8%増)は反転上昇し、前年同月比も上昇に転じた。
大阪・京都が反転上昇
近畿圏は、前月比0.3%増の2878万円と反転上昇。大阪府は3176万円(6.1%増)と上昇に転じ、3000万円台に乗せた。兵庫県は2789万円(8.5%減)と反転下落し、前年同月比も7.4%減とマイナスに振れた。京都府は3771万円(6.0%増)と反転上昇。兵庫県が大きく下落したものの、大阪府・京都府が約6%上昇し全体の価格を押し上げた。
中部圏は、前月比3.2%減の2578万円と反転下落したが、前年同月比は7.0%増と比較的高水準となった。愛知県は3042万円(4.0%減)と反転下落。前年同月比はプラスを維持している。名古屋市は4287万円(3.1%増)と3カ月連続で上昇した。
宮城県は、前月比7.0%減の2630万円と4カ月ぶりに下落。仙台市は3122万円(5.7%減)と4カ月ぶりに下落に転じた。
福岡県は、前月比0.4%減の2681万円と反転下落したが、前年同月比は14.3%増と高水準を維持している。福岡市は3968万円(7.2%減)と2カ月連続下落し、築古化が進んだ。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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