東京カンテイ(東京都品川区)は12月9日、主要都市における11月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比0.5%増の4562万円と2カ月連続上昇した。東京都は1.7%増の5517万円と2カ月連続上昇。23区・都下が下落したが、23区の供給比率が拡大したことで全体の価格を押し上げた。前年同月比はマイナスの水準が続いている。神奈川県は4.3%増の4952万円と反転上昇。千葉県は0.3%減の3894万円と反転下落したが、戸数は前年同月比・前月比ともに増加している。埼玉県は0.9%減の3829万円と反転下落した。首都圏の戸数は、全都県で前月比プラスとなったものの、前年同月比は再び2ケタ減となった。
都市別では、東京23区が前月比2.0%減の8631万円と、下落率は縮小したものの3カ月連続下落となった。横浜市は5718万円(0.2%増)と2カ月連続上昇。千葉市は4056万円(2.8%増)と3カ月連続上昇し、今年初の4000万円台となった。さいたま市は4294万円(2.2%減)と反転下落した。
近畿圏は3カ月ぶりに上昇、中部圏は反転上昇
近畿圏(2府4県)は、前月比4.9%増の3699万円と3カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスに転じた。大阪府は4017万円(4.8%増)、兵庫県は3752万円(3.0%増)、京都府は4369万円(9.5%増)と3府県が軒並み上昇に転じた。京都府は4カ月ぶりに上昇し、前年同月比も高水準となった。都市別では、大阪市が6725万円(23.5%増)と2カ月連続で上昇。天王寺区で高額事例がみられるなど、上昇率も大きく拡大した。堺市は3938万円(1.0%増)と反転上昇。神戸市は4327万円(2.7%増)と4カ月連続上昇した。京都市は5009万円(10.3%増)と大きく上昇に転じた。
中部圏(4県)は、前月比2.7%増の3429万円と反転上昇。愛知県は3534万円(1.3%増)と4カ月ぶりに上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。名古屋市は4215万円(0.6%減)と3カ月連続下落となった。
宮城県は3714万円(2.8%増)と2カ月連続上昇し、集計開始以降の最高価格を連続更新した。仙台市は3882万円(2.7%増)と上昇に転じ、最高価格を更新。宮城県全体の価格を押し上げた。
福岡県は3666万円(2.6%増)と3カ月ぶりに上昇。福岡市は4285万円と横ばいとなった。
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