建設業振興基金は11月29日、建設キャリアアップシステム(CCUS)登録技能者用のスマートフォンアプリ「建キャリ」をリリースした。このアプリを使うことでCCUSに登録している技能者は、自分のスマートフォン上で基本情報や就業履歴、登録済みの資格者証などを確認できるようになった。Androidは「Google play」、iPhoneは「App Store」から無料でダウンロードできる。
「建キャリ」は、建設技能者向けの業界横断的スマートフォンアプリ。パソコンで「CCUS」サイトにログインすることなく、蓄積された就業履歴を確認することができる。月別に表示される日々の履歴や、その日の作業内容、就業時の立場(職長、安全管理者、監理技術者など)も表示される。
資格情報画面では、登録基幹技能や資格・免許、受講した技能講習や特別講習、安全衛生講習、表彰歴などを表示。資格者証や修了証などは画像データを保存することで、電波が届かない場所でも見ることができる。現在、義務化されている資格者証の携行を同アプリで代替できるかについては、2025年から翌26年に掛けて検討が行われる予定。
他に建退共での掛金状況や退職金の目安の表示、能力評価のサポート、「CCUS応援団」の特典の検索などもアプリ上で行える。
国土交通省は7月に公表した「CCUS利用拡大に向けた3か年計画」(PDF)の中で、技能者や建設企業が実感できるCCUSのメリットの一つとして登録技能者用のアプリの導入を挙げており、これによりCCUSの活用や事務作業の効率化・省力化が進むと期待している。
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