オンレイ(東京都墨田区)は12月1日、全館空調システム「CLEnAIR(クリネア)」の販売を開始した。有害物質を、換気と空調の二重構造でブロックする除菌脱臭装置を標準で搭載し、室内の空気を正常に保つ。また、同システムに採用されている第一種全熱交換型セントラル換気システム「PROnAIR(プロネア)」と中間ダクト用静音ファン「EVOnAIR(エボネア)」も同月から販売している。
プロネアに搭載されたサイクロンフードと高性能フィルターが、虫やほこり、花粉やPM2.5など2.0㎛以上の粒子が屋内に侵入することを防ぐ。換気システムを超えて侵入する有害物質は、クリネア(空調機本体)に搭載されている高濃度イオン発生装置で低減・抑制する。除菌された空気を全館空調で住宅全体に運ぶことで、家の中で発生する生ごみの臭いやカビ発生なども防止できる。
またプロネアとエボネアを刷新し、省エネ効果を高め、コストダウンも実現した。プロネアは高性能エレメントとDCモーターファンを採用し、温度交換効率95%、エンタルピー交換効率86%、比消費電力0.11~0.32 w/m㎥hを実現。第3種換気システムとの比較で、年間約4万円の電気代節約にもつながる(寒冷地:札幌にて試算)。今後もバージョンアップを行い、約2年を目途に新たな換気システムを追加していく予定だ。
エボネアは、従来品に比べ消費電力を50%以下まで抑え、ランニングコストを削減した。静音設計で場所を選ばずに設置でき、縦設置や床下設置にも対応。空調計画の自由度を高める設計を実現する。
また、クリネアの発売に伴い施工店への販促支援も強化する。生活者への魅力訴求に向けて、パンフレットやコンセプトブック、施工実例集、プラン&間取り集、プロモーションビデオを提供(パートナー企業は無償)。自社のモデルハウスにクリネアを搭載する場合は、部材費の協賛も行う。
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