環境省の「先進的窓リノベ2024事業」で他事業との重複申請に関する調査を行っている。同事業では同一の窓やドアに対して、国が実施する他の補助金を受けていないことが要件となっている。万一、重複が発覚した場合は、補助事業者(窓リノベ事業者)と共同事業者(工事発注者)に対して補助金の返還を求め、事業者登録の停止などの処分を行うとしている。
主な調査対象は、既存住宅の開口部に設置された窓(ガラス)およびドア。新築住宅で引渡し後に対象となる窓などと交換した、あるいは内窓の設置をした場合も含まれる。
地方公共団体の補助制度との併用については、国費が充当されているものとの併用は不可だが、それ以外の補助金との併用は可能としている。「住宅省エネ2024キャンペーン」として一体的に実施している「子育てエコホーム支援事業」などについては、補助対象が同一でない場合は併用が可能。申請対象と工期が異なる工事や、異なる請負契約の工事を行った場合についても重複には該当しないとしている。
事務局では交付申請を行った事業者に対し、他の事業と重複していないかどうかを改めて確認するとともに、該当していると気付いた場合には、速やかに事務局に連絡するようにと呼び掛けている。
予約受付、給湯器撤去加算が終了
「住宅省エネ2024キャンペーン」では、11月30日付で交付申請の予約受付を終了。予約を済ませた案件は12月31日までに交付申請を完了させる必要がある。また事務局の審査で不備が指摘された場合は、12月20日までにすべての不備を解消するよう求めている。
予算に対する補助金申請額の割合は、12月2日午前0時時点で「子育てエコホーム支援事業」の新築が84%、リフォームが80%、「先進的窓リノベ2024事業」が57%、「給湯省エネ2024事業」が90%(※撤去加算は受付終了)、「賃貸集合給湯省エネ2024事業」が4%となった。いずれも予算上限に達するまで、または12月31日まで申請可能となっている。
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