国土交通省が11月29日に公表した10月の新設住宅着工戸数は、6カ月連続の減少となる6万9669戸(前年同月比2.9%減)だった。全体の減少傾向は続いており、季節調整済み年率換算値も77.9万戸(前月比2.7%減)と減少。一方、持家は35カ月ぶりに増加へと転じている。
持家の着工戸数は1万9705戸(前年同月比9.0%増)。物価や資材価格の上昇は引き続き生活者のマインドに影響を及ぼしているが、事業者からは受注が下げ止まっているとの声も挙がったという。ただ先行きについては「注視する必要がある」とした。
その他の利用関係別では、貸家は2万9541戸(同6.7%減)で2カ月ぶりに減少。分譲住宅も6カ月連続で減少し、1万9577戸となった。マンション(同13.1%減)は3カ月連続、一戸建て(同7.5%減)は24カ月連続で減少した。
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