アンドパッド(東京都千代田区)とリコー(東京都大田区)は11月27日、「ANDPAD」と「RICOH360プラットフォーム」事業の協業を開始すると発表した。
クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」と、360度カメラ「RICOH THETA」および360度画像・映像を活用する「RICOH360プラットフォーム」事業が連携することで、建設業界のDX推進と業界の課題解決、生産性向上を実現する。
今回の協業では、「ANDPAD」と「RICOH THETA」の撮影から活用までの親和性を高め、RICOH360プラットフォームとの双方向の連携により、現場での利活用を促進。「ANDPAD 遠隔臨場プラットフォーム」によって、「ANDPAD」の360度画像が自動で連携・保存されるため、入力の手間をかけずに情報整理できる。また、「RICOH THETA」で撮影した360度画像を「ANDPAD」で確認可能とすることで、現場情報の見える化をさらに進めるとともに、遠隔管理の精度向上を実現する。
両社は、双方の知見によってゼネコン、新築、リフォーム、リノベーション領域へのリーチを加速し、顧客への価値提供と新たな市場開拓の連携を図る。
近年、建設現場では360度カメラの利用が増加。360度画像は、現場の現地調査や品質管理、進捗管理ツールとして活用されている。アンドパッドは「ANDPAD 遠隔臨場プラットフォーム」を展開しており、今回「RICOH THETA」をラインアップに追加。また、昨年末から「ANDPAD」上で360度画像を確認できる「360度画像ビューワー」機能を提供している。
リコーは、2013年に「RICOH THETA」を発売以降、360度画像・映像を活用した事業を拡大。360度画像・映像の関連デバイスやクラウドサービスを連携することで、撮影からデータ活用までのワークフローを効率化するソリューションおよび「RICOH360プラットフォーム」事業を強化している。
今回、両社のシナジーを最大限生かすことで、業界で深刻化する人材不足や高齢化、属人的な体制への課題解決に貢献。事業連携により、360度画像の取得からサービス活用までUX改善・ワークフロー構築を実現し、より多くの課題解決を図るとしている。
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