野原グループ(東京都新宿区)はこのほど、壁紙ブランド「WhO」の約130点を展示したバーチャル展示空間を公開した。10月18~27日に開催された展示会「DESIGNART TOKYO 2024」に初めて出展した際の展示を再現。舞台装置として壁紙を利用し、H2000㎜×W900㎜の壁紙を天井から吊るして迷路状に配置した空間を、オンラインで体験することができる。
同ブランドは2015年の誕生以来、2800点を超えるデザインを製作。現在でも月に1回程度のペースで、新柄を発表している。主に商業空間やオフィス、宿泊施設で採用されている。
DESIGNART TOKYO 2024会場での展示「WALLPAPER LABYRINTH」は、「多彩な色彩とパターンの迷路に楽しく迷う」とのコンセプトを設定。オーソドックスな柄に加えて、クリエイターとのコラボレーションで生まれた独創的な柄や、産業技術総合研究所の技術コンサルティングを活用し、地質標本館協力のもと撮影した岩石の顕微鏡写真を落とし込んだデザインなど特殊な柄も展示。設計以外の職種など、これまでとは違う層へのアプローチも目的とした展示を行った。
また、同ブランドは完全受注生産で在庫を持たないため、展示にはショールームとしての役割も持たせたという。同社インテリアスタイルユニットの河原木翠さんは「2800点以上の柄を生み出してきた一方で、多様な柄を持つからこそ選べない悩みもある」という。そのため「いかに適切な柄を提案できるか。その人に合った色柄を伝えられるよう手法を追求していきたい」と同ブランドを力強く推進していく考えだ。
■バーチャル展示空間「DESIGNART TOKYO 2024 – WhO」
■関連記事
壁紙WhO、「mood of wood」がテーマの6柄51点を発売
壁紙WhO、廃棄予定の壁紙と手漉き和紙を組み合わせた新デザイン
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。