アールシーコア(東京都渋谷区、寿松木康晴社長)が11月14日発表した2023年3月期第2四半期(4~9月)連結決算は、売上高が前年度末に契約残高が不足したことなどから前年同期比21.6%減の52億7100万円に。売上減が利益面にも響き、営業損失が2億4800万円(同1億7400万円の黒字)、経常損失が2億3900万円(同1億6300万円の黒字)、最終損失が2億6400万円となった。
寿松木社長は説明動画の中で「今期は通期業績の下方修正をしなければならないなど不甲斐ない結果となった。まずは主軸である新築戸建事業の立て直しにより契約増を目指す。さらにもう一つの柱としてBtoB事業を成長させていくほか、外部企業とのコラボレーションも積極的に進めていきたい」と話した。
BESS企画型住宅などの提供を行う直販部門の売上高は21億9900万円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益は2億5800万円(同12.6%減)。特建事業での非住宅建築(リゾート施設、保育施設など)の市場開拓により、セグメント契約受注高は前年同期比82.7%増の29億8300万円となったが、売上までに時間差が生じている。
部材キットなどを供給する販社部門の売上高は20億8000万円(同29.9%減)、セグメント利益は1億4100万円(同59.2%減)と2ケタ減に。BESSパートナーズの売上高は18億8200万円(同29.3%減)。セグメント損失は1億6800万円(前年同期は900万円の損失)で赤字幅が拡大した。
通期予想を下方修正 最終損失4億円
通期予想は、売上高が111億円(前期比8.6%減)、営業損失が4億円、経常損失が3億9000万円、最終損失が4億2000万円となる見込み。新築戸建事業で契約棟数が計画を下回っていること、第3四半期以降の連結売上高・営業利益が大きく減少する見通しであることなどから、5月発表の前回予想からいずれも下方修正している。今後、契約棟数の伸長に向けて、商品力や新築戸建の営業を強化する考え。
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