オープンハウスグループ(東京都千代田区)が11月14日公表した2024年9月期連結決算は、売上高が前期比12.8%増の1兆2958億6200万円となり過去最高を更新。営業利益は同16.3%減の1190億8800万円、経常利益は同12.2%減の1202億8300万円。純利益は過去最高となる929億2100万円(同0.9%増)となった。
主力の戸建関連事業は、売上高が5890億5300万円(同0.2%減)、営業利益が496億6800万円(同21.4%減)。第4四半期に売上が34.4%増と大きく伸びたが、通期ではわずかに減収となった。売上総利益率は、前年から実施していた在庫調整により14.4%となり、前年比で2.2ポイント低下した。すでに在庫調整は終了し、販売も回復基調となっている。
マンション事業の売上高は892億3800万円(同28.4%減)、営業利益は106億6400万円(同57.6%減)。販売は比較的順調で、9000万円~1億円台の高額物件の引渡しも終了した。収益不動産事業は、売上高は1960億4800万円(同6.1%増)、営業利益は172億6800万円(同14.6%減)。事業法人・富裕層が投資対象とする賃貸マンション、オフィスビルに対する需要が高水準を維持している。
グループ会社の業績は、戸建分譲事業を主力とするメルディアの売上高が1348億1100万円、営業利益が37億3100万円。投資用およびファミリーマンションの販売を行うプレサンスコーポレーションは、関西圏のマンション需要が堅調で、売上高が1808億5000万円(前期比12.1%増)、営業利益が274億6600万円(同6.5%増)となった。
来期の業績予想は、売上高が1兆3000億円(前期比0.3%増)、営業利益は1300億円(同9.2%増)、経常利益は1230億円(同2.3%増)、純利益は820億円(同11.8%減)となる見通し。引き続き売上総利益率の改善に努める。
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