ノーリツ(神戸市)が11月12日発表した2024年12月期第3四半期累計業績は、売上高が前年同期比2.5%減の1411億9300万円、営業損失が4億1500万円(前年同期は8億3200万円の黒字)、経常利益が同59.2%減の4億1200万円。四半期純利益は投資有価証券の売却益を特別利益に計上したことにより23億4800万円(同309.8%増)となった。
国内事業は、売上高が906億1000万円(同1.8%減)、営業損失が11億9300万円(前年同期14億5100万円の損失)と苦戦。温水空調分野で家庭用ガス・石油給湯機器の販売台数が減少した一方で、エコジョーズやハイブリッド給湯機など、環境配慮型商品の販売台数が拡大した。厨房分野では高級グレードのビルトインコンロとレンジフードが販売台数を伸ばした。
海外事業は、売上高が505億8200万円(同3.7%減)、営業利益が7億7700万円(同66.0%減)。中国は暖房・厨房機器は好調だったが、給湯機器の販売台数の減少、原価上昇により減収減益となった。北米は高効率給湯器の販売台数は伸長したものの、暖房不振継続により減収。豪州は電気温水器、タンクレス給湯器の販売台数増で増収増益となった。
通期は従来予想を据え置き、売上高は2050億円(前期比1.5%増)、営業利益は32億円(同16.7%減)、経常利益は42億円(同237.3%増)、純利益は47億円(同440.9%増)となる見通し。
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