BXカネシン(東京都葛飾区)は11月1日、新設した開発試験センター「B-Lab」で見学会と公開実験を開催した。同施設は、同社が推進する「MP木造建築」(中大規模木造)の開発ペースを早めることを目的として2024年6月に開設。試験棟自体がMP木造建築でもあり、プロモーションの役割も兼ねている。当日は、新しく導入した万能試験機を用いた引張実験と、既存の施設から移動した面内試験機を用いたせん断実験を実施した。
B-Labは、木造平屋建てで12×19mの無柱空間が特徴だ。年々増加する試験の依頼に、迅速に対応するために設備投資を行い、MP木造建築物への対応力を強化した。これまで同社開発試験センター(開発試験センター A-Labに名称変更)に設置していた200kN面内試験機を移設し最大高さ4.5mまで対応可能に。また、鉛直方向に最大1000kNの荷重テストが可能な万能試験機も新しく導入し、大断面木材を用いた引張試験やせん断試験も可能となった。
同社開発本部技術開発部部長代理の槙田剛さんは、「MP木造建築を推進してきたが、依頼件数に対して設備が追いついていない状況にあった。施設は2棟になり、複数の案件を並行して進められるようにもなったので、今後は開発ペースを早めることができる。業界発展に寄与していきたい」と意気込む。
※続きは、11月20日に発行する新建ハウジングタブロイド判(11月20日号)に掲載します
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