良材として知られる八溝(やみぞ)材を活用する斎藤建設(栃木県那須塩原市)の社長・斎藤賢一さんは2023年から、地域で「こども食堂」を運営する団体の理解を得て、こども食堂を利用する小中学生らを対象に、社会貢献活動の一環として「木工教室」を開催している。専属大工や建具屋といった職人の協力をあおぎ、子どもたちに体験を通じて木工の楽しさを伝えている。
この活動は“未来の大工のタマゴ”を育てることも目的のひとつ。木工教室の前には斎藤さんや大工によるミニ授業を行い、「CO2削減など環境を守るために森を育てることや木を使うことが必要」、「大工や工務店がその木を使って地域の家を建てている」、「栃木には八溝材というブランド材がある」といったことを、できるだけわかりやすく説明する。
斎藤さんは「子どもたちが真剣にこちらの話を聞いてくれてうれしい」と笑顔で話しながら、「少しでも森や木、大工や工務店のことに興味を持ってくれたら。もしかしたら、将来、大工・職人になる道や工務店で働くことを考えてくれる子もいるかもしれない」と期待する。
※同社の事例を11月20日発行予定の新建ハウジングタブロイド判(11月20日号)に掲載します。
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