大和ハウス工業(大阪市)が11月12日発表した2025年3月期第2四半期決算(24年4~9月)は、売上高が前年同期比4.2%増の2兆6526億2300万円と4期連続の増収に。営業利益は同22.8%増の2346億5500万円、経常利益は同17.5%増の2209億5800万円、純利益は同1.2%増の1563億4200万円となり、いずれも過去最高を更新した。
国内事業では、物流施設をはじめとした開発物件の売却が順調に進捗。海外事業は中国でマンション事業の引渡戸数が減少したが、米国戸建住宅事業の拡大や利益率の改善などにより、売上高・営業利益が過去最高となった。
戸建住宅事業の売上高は5017億5000万円(前年同期比13.3%増)、営業利益は220億4200万円(同55.0%増)で、大幅な増収増益に。自由設計と規格住宅の“いいとこどり”ができる注文住宅「Smart Made Housing(スマートメイドハウジング)」を開始し、セミオーダー住宅(スマートデザイン)と規格住宅(スマートセレクション)の販売が拡大している。海外では新築住宅への需要が底堅いことを背景に受注を積み上げ、売上高が24.6%増加。工期短縮などにより利益率も改善している。
賃貸住宅事業の売上高は6611億7700万円(同8.5%増)となり、営業利益は658億700万円(同9.4%増)。ZEH-M物件の普及や、土地の取得、開発企画、設計施工、テナントリーシングを行った物件を販売する分譲事業の受注を伸ばしている。また、グループ会社である大和リビングの関与率を上げたことにより管理戸数が増加した。
通期予想を上方修正
25年3月期は、売上高は5兆3700億円(同3.2%増)、営業利益は横ばいの4400億円、経常利益は4100億円(同4.1%減)、純利益2670億円(同10.6%減)となる見通し。8月に公表した当初計画から、売上高と経常利益は200億円、営業利益100億円、純利益70億円をそれぞれ引き上げた。セグメント別では、事業施設事業、環境エネルギー事業などの業績予想を上方修正した。
■関連記事
ハウスメーカー受注、4社が2ケタ増 ヒノキヤ、住林3カ月連続増
大和ハウス、自由設計と規格住宅の”いいとこどり”の住宅を発売
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。