飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)が11月11日発表した2025年3月期第2四半期決算(24年4~9月)は、売上収益は前年同期比2.3%増の6871億1900万円、営業利益は同3.3%増の379億2100万円、経常(税引前)利益は同4.2%減の341億8200万円、中間純利益は同4.2%減の236億5300万円となった。
主力の戸建分譲事業の売上収益は5857億円で、前年同期比3.8%の増加。売上総利益は819億円で同6.1%の増加となった。販売棟数は1万8804棟で同104棟の増加、平均価格は3115万円で同98万円増加した。販売価格は全国的に上昇傾向にある。一方、9月末時点の未契約在庫数は2万2382棟で、計画を若干下回る水準となっている。
マンション分譲事業は、売上収益311億円(前年同期比22.7%減)、売上総利益は59億円(同36.5%減)。請負工事事業は注文住宅の引渡し棟数が180棟減少したが、売上収益は352億円(同5.7%増)、売上総利益は84億円(同8.7%増)となった。
リフォーム事業※の売上は69億円(同15.4%増)と順調。オプション工事を含めた売上は152億円(同20.9%増)となった。※リフォーム事業=住宅引渡しから1年経過後に受注する各種工事
グループ会社の業績(売上収益)は、一建設Gが1917億円(同4.9%増)、飯田産業Gが1230億円(同5.1%減)、東栄住宅Gが958億円(同6.6%増)、タクトホームGが781億円(同8.3%増)、アーネストワンGが1372億円(同0.5%増)、アイディホームが446億円(同0.7%減)となった。
通期利益予想を上方修正
通期業績は、売上収益が1兆5490億円(前期比7.6%増)、営業利益は752億円(同27.1%増)、経常利益は680億円(同22.2%増)となる見通し。売上収益は、分譲戸建の販売棟数が計画を下回ったことから、5月14日に公表した予想から下方に修正。営業・経常・純利益は、戸建分譲事業の売上総利益率の改善、業務効率の向上による販管費の削減などの効果もあり、前回予想から上方修正した。
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