神戸市、ノーリツ(神戸市)、神戸市公立大学法人は、ノーリツが開発した水素100%を燃料とする家庭用給湯器(水素給湯器)の運転実証を、神戸市立工業高等専門学校内にて11月15日から開始する。期間は1年程度。
同実証実験では、神戸高専保健室前に水素給湯器を設置し、実使用に即したモードで運転。長期運転の信頼性を評価する。
3者は、6月に事業連携協定を締結。カーボンニュートラルの実現と水素エネルギーの社会実装を進めており、今回連携事項の1つである「水素を活用した製品の早期社会実装に向けた実証実験」の取り組みを実施する。
同じく連携事項の「神戸高専の学生を対象とした水素分野の人材育成」に向けては、2024年度後半から2025年度にかけて、神戸市とノーリツによる特別講義や工場見学(生産工場および研究開発棟)、技術者との座談会等を予定。次世代を担う水素分野の人材育成を行っていく。
ノーリツが開発する水素給湯器は、異常燃焼防止構造により、安定した「お湯」を安全に提供。従来のガス給湯器と同等の使い勝手と快適性を維持しており、部品とソフトウェアの交換などで、ガスから水素への切り替えも可能となっている。国内での実用化を見据え、主流の屋外標準設置型(前方排気式)を採用。また、水素インフラの拡充が進む欧州・豪州市場向けに、屋内標準設置型(上方排気式)の開発も推進する。
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