東京カンテイ(東京都品川区)は11月7日、主要都市における10月の新築一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏、近畿圏は連続下落、中部圏は4カ月連続で上昇した。
首都圏の平均価格は、前月比0.5%減の5340万円と2カ月連続で下落。東京都は23区・都下がともに下落し、1.6%減の6551万円と2カ月連続の下落となった。神奈川県は4799万円(2.3%増)と反転上昇。千葉県は4743万円(8.4%増)と2カ月連続で上昇し、2014年4月の集計開始以降最高価格を更新した。前年同月比も8.7%増と高水準となっている。埼玉県は4312万円(2.5%増)と4カ月ぶりに上昇したものの、前年同月比はマイナスの水準が続く。連続下落は東京都のみだが、首都圏全体で下落が続いている。
都市別では、東京23区が7374万円(3.2%減)と2カ月連続下落。供給のある過半数の区で下落したが、特に城南・城西エリアで下落傾向がみられた。都下は4629万円(2.5%減)と反転下落。前年同月比は、2月以降マイナスで推移している。横浜市(4.0%増)は反転上昇。川崎市(1.6%減)、相模原市(4.2%減)はいずれも反転下落した。千葉市(4.4%増)は2カ月連続上昇、さいたま市(2.6%減)は下落に転じた。
近畿は連続下落・中部は4カ月連続上昇
近畿圏は、前月比0.8%減の3932万円と2カ月連続で下落した。大阪府は3866万円(2.0%減)と反転下落。大阪市での供給比率が縮小した。兵庫県は4221万円(0.4%増)と上昇に転じたが、前年同月比はマイナスが続く。京都府は3761万円(0.9%増)と反転上昇した。都市別では、大阪市が4573万円(1.7%増)と2カ月連続上昇し、3月に次ぐ高価格となった。堺市は3563万円(0.8%減)と2カ月連続下落。前年同月比も平均土地面積が大きく縮小し、価格がマイナスに振れた。神戸市は4648万円(2.7%増)と反転上昇、京都市は3950万円(0.3%減)と反転下落した。
中部圏は、前月比4.0%増の4020万円と4カ月連続上昇。愛知県も2.7%増の4027万円と4カ月連続で上昇し、中部圏・愛知県ともに4000万円台となった。愛知県が4000万台に乗せたのは8カ月ぶり。名古屋市は4193万円(1.9%増)と反転上昇した。
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