東京カンテイ(東京都品川区)は11月7日、主要都市における10月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比1.0%増の4540万円と反転上昇した。東京都は1.1%増の5425万円と上昇に転じたが、前年同月は2カ月連続でマイナスとなった。神奈川県は2.2%減の4750万円と2カ月連続の下落。千葉県は2.1%増の3906万円と反転上昇し、2014年4月の集計開始以降最高価格となった。埼玉県は0.5%増の3864万円と2カ月連続上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。首都圏全体の戸数は、前年同月比で連続マイナスとなっており、千葉県・埼玉県は比較的大きく減少する状況が続いている。
都市別では、東京23区が前月比9.6%減の8803万円と2カ月連続で下落。高い下落率を維持したまま、4カ月ぶりに8000万円台となった。世田谷区・杉並区の価格が下落するとともに、戸数が増加している。都下は4910万円(1.5%増)と2カ月連続で上昇したが、前年同月比は依然マイナスの水準。横浜市は5704万円(1.0%増)、川崎市は5869万円(7.1%増)といずれも反転上昇した。相模原市は4157万円(4.3%減)と反転下落。千葉市は3945万円(1.3%増)と2カ月連続上昇したが、前年同月(4000万円超)の水準には至っていない。さいたま市は4389万円(2.8%増)と2カ月連続上昇した。すべての郊外都市で、前年同月比がマイナスとなった。
近畿は年初来安値を更新、中部は反転下落
近畿圏(2府4県)は、前月比4.7%減の3526万円と2カ月連続で下落。前年同月比もマイナスに転じ、年初来安値を更新した。大阪府は3834万円(2.3%減)、兵庫県は3642万円(5.9%減)といずれも2カ月連続下落。京都府は3991万円(0.9%減)と3カ月連続下落し、前月に続いて3府県すべてが下落となった。都市別では、大阪市が5444万円(4.6%増)と反転上昇、堺市は3900万円(2.1%減)と2カ月連続下落。神戸市は4212万円(1.3%増)と3カ月連続上昇し、今年に入ってから4000万円台を継続している。京都市は4540万円(2.5%減)と3カ月連続の下落となった。
中部圏(4県)は、前月比2.9%減の3338万円と反転下落。愛知県は3488万円(2.2%減)と3カ月連続下落し、前年同月比もマイナスに振れた。名古屋市は4241万円(1.2%減)と2カ月連続下落したが、前年同月比は5.0%増の水準。
宮城県は3613万円(2.4%増)と反転上昇。前年同月比も水準が一段押し上がり、集計開始以降最高価格を更新した。仙台市は3780万円(1.0%減)と反転下落した。
福岡県は3572万円(4.3%減)と2カ月連続下落し、7カ月ぶりの3500万円台となった。前年同月比はプラスを維持している。福岡市は4284万円(0.6%増)と3カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスに転じた。
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