タカラスタンダード(大阪市)が11月6日発表した2025年3月期第2四半期(4~9月)決算は、新築集合住宅向けの販売が好調に推移したことから、売上高は前年同期比1.1%増の1159億5700万円となり、中間期での過去最高を更新。合理化・コストダウン、価格改定効果により、営業利益は同12.3%増の59億5700万円、経常利益は同11.6%増の61億3800万円。四半期純利益は投資有価証券の売却益を計上し、同12.3%減の38億8300万円となった。
住宅設備関連事業の売上高は1158億4400万円(前年同期比1.1%増)、営業利益は58億5700万円(同12.9%増)。このうちリフォーム向けの売上高は、前期の駆け込み需要の反動もあり、374億1800万円(同8.0%減)にとどまった。
新築向けは各製品部門とも好調に推移したことにより、売上高は733億1900万円(同6.6%増)に膨らんだ。このうち戸建ては347億円(同1.0%増)、集合住宅は386億円(12.3%増)。新築市場でシェアの高い集合住宅向けが好調だった。
製品部門別では、キッチンの売上高が701億6300万円(同3.1%増)、浴室が279億5500万円(同2.0%減)、洗面化粧台が131億9000万円(同1.6%増)となった。
不動産賃貸事業・倉庫事業は、連結子会社のタカラ物流サービスで損害保険代理店事業を譲渡したことから、売上高は1億8200万円(同13.2%減)、営業利益は9900万円(同15.0%減)となった。
通期は増収増益を予想
通期予想は据え置かれ、売上高は前期比1.9%増の2391億円、営業利益は同16.7%増の145億円、経常利益は同14.9%増の147億円、純利益は同2.1%増の97億円となる見通し。リフォーム向けで販売台数の回復を図るため、ボリュームゾーン商品の仕様強化やユーザーの予算に合わせた提案などを推進する。
■関連記事
ムーミンコラボのホーロー製キッチンパネル・内装材を発売
タカラスタンダード×ヤノベケンジ氏、ホーロー素材のアートミラー発売
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。