旭化成ホームズが11月1日公表した2025年3月期決算(4~9月)は、売上高が4842億円(前期比9.9%増)、営業利益は419億円(同28.1%増)で、上期では過去最高に。中でも不動産部門、海外事業部門が2ケタ増と大きく伸びた。
建築請負部門は、大型化・高付加価値化の推進、不動産部門・リフォーム部門との連携強化を図った結果、売上高は1940億円(前期比0.8%減)、営業利益は152億円(同2.1%増)となった。受注戸数は5129戸で2.3%減ったが、受注高は2066億円で10.8%増加した。なお、戸建て住宅の売上は1076億円で5.4%減。集合住宅は701億円で1.1%増となっている。
不動産部門の売上高は1144億円(同31.4%増)、営業利益は150億円(同72.2%増)で、いずれも上期での過去最高を更新。仲介・賃貸事業は、賃貸管理戸数が12.4万戸に達し、空室が2%台前半となるなど好調だった。分譲マンションでは、大規模物件や高額物件の引渡しが上期に集中し、売上戸数・売上高ともに大幅なプラスとなった。
リフォーム部門の売上高は280億円(同0.4%増)、営業利益は34億円(同4.6%増)。アフター部門との連携強化でメンテナンス工事のカバー率が改善。メンテナンス系工事の売上が4.2%増とプラスに転じた。一方、改装工事の受注に苦戦し、増改築・内装設備系工事の売上が4.3%減少した。
海外事業部門は、8月に北米・フロリダ州のODC社を買収。為替の影響もあいまって、売上高は1464億円(同13.1%増収)、営業利益は80億円(同57.0%増)と、ともに過去最高を更新した。これまで展開していた西部のアリゾナ州・ネバダ州に加え、東部エリアでも事業拡大を図っている。
通期は、連結売上高は1兆円(前期比9.5%増)、営業利益は870億円(同9.4%増)と4年連続の過去最高を予想。売上高は当初目標から1年前倒しで達成する見込み。
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