アイカ工業(愛知県名古屋市)が10月30日発表した2025年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比6.0%増の1201億4000万円。営業利益は同15.3%増の131億4700万円、経常利益は同18.1%増の142億3000万円、純利益は同12.7%増の88億5500万円となり、いずれも過去最高益を更新した。
国内事業は、建装建材で高付加価値商品の売上が伸長。価格改定の浸透、収益性の改善により増収増益となった。海外事業は、化成品事業のAAPHグループで12%の減収となったが、営業利益は3期連続で増益に。建装建材はタイなど東南アジア地域で売上高・営業利益が伸びた。
化成品セグメントの売上高は675億7100万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は46億1900万円(同9.3%増)。接着剤系商品は、国内では施工用接着剤や木工・家具用接着剤などで増収に。海外では、マレーシアやベトナムなどでの業績が堅調に推移した。製品別では、建設樹脂系商品の塗り床材「ジョリエース」、水性硬質ウレタン樹脂系塗り床材「アイカピュール」が好調だった。
建装建材セグメントの売上高は525億6900万円(同6.0%増)、営業利益は105億1800万円(同15.7%増)。メラミン化粧板は、国内で店舗などの非住宅市場での需要を獲得。単色・柄物ともに好調で売上が伸びた。海外では、タイやインドネシアなどで増収となった。
製品別では、粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」が好調。メラミン不燃化粧板「セラール」や抗ウイルスの「セラールウイルテクトプラス」の採用が進んだ。不燃建材は、アクリル樹脂系塗装けい酸カルシウム板「ルナライト」が好調だった。
通期の業績は前回予想からの変更はなく、売上高が2500億円(前期比5.7%増)、営業利益は272億円(同7.6%増)、経常利益は283億円(同8.3%増)、純利益は162億円(同7.0%増)を見込む。
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