東京セキスイハイム(東京都新宿区)は11月1日、環境貢献技術の早期普及拡大を推進し、子育てを後押しする戸建て注文住宅パッケージ「T(Tokyo)」シリーズの第2弾を、11月8日から首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、山梨県、一部離島地域を除く)で発売すると発表した。年間販売目標は900棟。
Tシリーズは、昨年11月に東京都の「環境性能向上支援事業」の助成を受け、積水化学工業(東京都港区)住宅カンパニーと共同開発。年間販売目標500棟に対し、発売から11カ月間ですでに892棟を販売している。第2弾では、各種仕様・性能を進化させるとともに、木質系住宅にも展開することで商品ラインアップを拡充。大型物件の建て替えや二世帯検討層、木質系志向層を、新たに販売ターゲットに追加する。
同商品は、ステンレス折版と大容量PVを組み合わせた独自のフラット屋根システム「e-Hat(イーハット)」に、長い屋根庇(ロング庇)を取り入れ屋根面積を拡大することでPVの大容量化を実現。今回、鉄骨系のフラット屋根系住宅に加えて新商品「新スマートパワーステーションプラス」もTシリーズ対応とした。さらに、庇を延長し屋根を大型化する新技術で、傾斜屋根のPV搭載容量を約30%拡大し、木質系住宅「グランツーユー」にも展開する。フラット屋根系住宅と同等のPV容量を搭載可能とすることで、商品ラインアップの強化を図る。
Tシリーズでは、HEMSと大容量蓄電池「e-PocketGREEN」を標準搭載し、スマート&レジリエンス性能を向上。災害後の長期停電時に雨天が続いた場合でも、最低限の生活を4日間維持できる電力を確保するほか、大雨・暴風などの警報発令で蓄電池への充電を自動で開始し、自然災害のリスクに対応した安心安全な暮らしをサポートする。また、PV・蓄電池を設置しない住宅と比較すると、年間光熱費を約20万円削減でき、将来的な電気代高騰への不安や家計圧迫を軽減することができるという。
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