アトリエ設計事務所のデザイン力と自ら施工を行う技術力を売りにする前田工務店(神奈川県海老名市)。高い設計力と施工技術があれば、“高価な建材”に頼らなくても、コストを抑えた一般的な建材で十分に居心地がよく普遍的な美しさを宿す空間をつくることができると考える。代表の前田哲郎さんに同社の壁紙使いのポイントについて聞いた。
ロングライフデザインを考慮した「白」がブランドに
◉壁と天井の色については、木を用いる場合や施主から個別の要望がある場合を除き、「白」をベースとしている。長期にわたって住み続けることを考慮すると、簡単に変更できない躯体に関連する部分は飽きの来ないロングライフデザインにすべきとの考えから
◉空間の変化を楽しみたい、トレンドを取り入れたい、趣味・志向が変わった—といった場合には、家具などを変えることを施主にすすめる。その際、白い壁や天井は背景としてなじみやすく、どのような種類の変化も空間として抱合しやすい
◉上記の考え方を原則とし、白い壁・天井には珪藻土・珪藻土クロスや漆喰、壁紙(クロス)を使用。壁紙は、一定期間ごとに設計メンバーの協議によって見直すことはあるが、基本的には・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー11月号(2024年10月30日発行)『フツーの壁紙[超]デザイン術』(P.16〜)でご覧ください。
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